Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
いつのばあいも、腹話術というべんりなものが、人間わざではできないような、ふしぎを、つくりだしたわけだね。
もうひとつの、道化師が公衆電話から消えた事件は、いま聞いたばかりで、まだたしかめてみたわけではないが、おそらく、こういうじゅんじょだろう。道化師が公衆電話にはいるのを見とどけた運転手が、きみたちに知らせるために、電話のそばをはなれた。そのすきに、道化師は、よういしていた、べつのろう仮面と道化服を、電話室の天井から、つるしておいて、そとに出ると、ドアがひらかないような、さいくをして、そのまま、やみにまぎれて、逃げさってしまった。
電話室の中にぶらさがっている、仮面と道化服を、きみたちは、さっきの道化師だと、思いこんでいたので、それに、なかみがないことがわかると、ひどくおどろいたわけだよ。あとは例によって腹話術だ。そのときも、黒川がきみたちといっしょにいたのだから、腹話術で、どんな手品だって、できたわけだからね。」
明智のせつめいがおわると、そのときまで、だまっていた捜査課長が、かんにたえて、口をひらきました。
「明智さん、じつにおどろいた明察です。