Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
、『続飛騨の鳥』を出版して、それを外国に持って行って毎日読み、人にも読ませたのは寂しいためばかりではなかった。少なくとも私の鳥好きは持続している。この砧の新村の初期には、野は満目の麦生であり、空は未明から雲雀の音楽を以て覆われていた。それが春ごとに少しずつ遠ざかり、また少なくなって行くのに心づいて、段々に外へ出て鳥の声を求めるような癖を、養わずにはいられなかったのである。そこへさして現れて来たのが、野鳥の会の中西悟堂君という無双の鳥好きとであった。私は五十年も東京にいながら、まだ中国の土音が抜けきらぬほど耳が悪く、また口真似が拙であるが、中西氏はその正反対で、従ってまた鳥の名を教える名人でもあった。あの早起きと健脚とには附いて歩けぬので、ほんの通信教授見たいな指導しか受けなかったが、それでも少しずつ新しいことを学んだ。第一にはうちの近所の木にも、存外色々の鳥が遊びに来るということ、次には子供の頃に覚えたと思っていることにも、かなり間違っていた点が多いということである。元来私は早合点をする質だから、今だってもまだ誤解があるかも知れない。がとにかくに気を付けたり思い出したりする事が、これでまた一つふえたのである。