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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

「女、御用」

苦もなく取って押えたことは言うまでもありません。

尼還りの美しいお通が、御所刑台に乗った時の鈴ヶ森の騒ぎは、まさに八百屋お七以来の評判になりました。継娘と下女を殺した極悪の所業は、素より許さるべきではありません。

*     *

「綺麗で若い女を縛るのを嫌がる親分も、あのお通だけは逃し兼ねましたね」

事件が落着してから、八五郎はまたチョッカイを出すので、わけの解らないところを説明してもらい度かったのです。

「あれは悪い女だよ――下女のお新が二階から突き落したのも、浪次が吹矢を射かけたのも本当だが、自分がこう重ね重ね人に狙われて居るとわかると、今度はそれを逆に用いて、日頃邪魔になる継娘のお照を殺そうとしたのだ」

「お照がそんなに邪魔になったでしょうか」

「自分より綺麗で、悧巧で、父親の気に入りだったのさ」

此処にもまた白雪姫の犠牲があったのです。

「すると、あの髪切りと風呂桶は?」

「拵え事だよ、自分で自分の髪を切ったのさ――井戸端で風呂敷を冠せられて髪を切られたと言ったが、風呂敷を冠せて髪が切れるかどうか、ちょいとやってみるがいい。それにあの髪の切口は、鋏で幾度にもチョキチョキやったもので、一と思いに切ったものじゃない」