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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme

Aozora Bunko

唄はいけませんでしたが、踊りは一と通りで、何より、それは/\綺麗な人でした」

そんなことを話すのです。その晩吾妻屋の主人と大井という浪人者の争いが始まってから、二人のお酌は怖いので次の間に逃げて居たが、薄墨華魁が自害をしようとしたので、二人がかりでそれを止め、たよりが次の間へその事を知らせに行って間もなく、大井という浪人者が苦しみ出し、続いて吾妻屋の主人も苦しみ出したというのです。

「あんな怖い思いをしたことはありません――でもたよりさんは何時の間にやら帰ってしまって、私一人、翌る日の朝まで、下女のお友さんの部屋にもぐり込んで顫えて居りました」

お酌のお袖は、こう言うのでした。

「外に気の付いた事は無いのか」

平次はもう一と押し押しました。

「あの騒ぎの中でたよりさんが、袂の下に白伊万里の徳利を隠すようにして、隣の部屋へ行ったようです」

「何? それは本当か、大事のことだが」

「でも、そのまま持って戻りました、――間違いはありません、変なことだと思って、よく覚えて居ります」

「有難う、それでわかった」

平次は巴屋を飛出すと、編笠茶屋の裏の小料理屋、当り屋へ行って居りました。