Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme

Aozora Bunko

からは、紅の色までサッと褪せてしまったのです。

「腹を立てるわけじゃ無い、本当のことを言って貰い度いのだよ、お前はまさか、この俺を困らせる積りで、余計な細工をする筈は無い」

「あの人は、――私は殺されるかも知れない、たった二日でも三日でもいいから隠まって下さいって、泣きながら戻って来たんです。そして親分は平右衛門町の佐渡屋に居なさるが、佐渡屋に又間違いがあったようだから、今日も遅くまでは帰りが無いでしょう――って」

「それを何処へお前はやったんだ」

「いずれお前さんが戻ったら、打ち開けてお話する積りでした、あの人は浜町の私の母さんの家に居る筈です」

「よし/\泣かなくたって良い、お前が引受けてくれなきゃ、あの娘は何処へ飛んだかわからない、反ってお前の親切が、怪我の功名になるかも知れない」

「まァ」

お静は大急ぎで涙を拭いて、ホッとする下から、持前の微笑が湧くのです。

「ホイ、今啼いた烏が笑うのか、ところで久し振りでお前も浜町へ行ってみないか、おっ母さんが喜ぶぜ、留守番はお隣の小母さんに頼むがいい、――十手を突っ張らかした俺と一緒に歩くのが変だと思うなら、一丁ほど後から来るがいい」