Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme

Aozora Bunko

だがな、銭形の、釜吉は五十男だが、力もあり機転もききそうだ、狐の化けたような、偽物の寺小姓を使って、阿波屋一家へ一服盛りさえすれば、あとはわけも無い、眠り薬を呑まない手代の宗次郎を害めて、三つの千両箱を隠すだけのことなら、荷物をチョイと縁側におろしても出来ることだぜ」

三輪の万七は、この事件を、怪しい寺小姓と、寺男の釜吉の共謀と睨んでいる様子です。

平次はそれをいい加減にあしらって、寺の中に入りました。阿波屋三郎兵衛と女房のお仲、それに娘のお由利は、眠り薬の覚めた後の気分の悪さが治り切らず、それに三千両の紛失は、阿波屋にとっても、償い難い重大事なので、同じ目にあった鳶頭の銀次と共に、本堂の傍の部屋に踏止って、果てしもない相談事に没頭して居ります。

「銭形の親分だそうで、丁度よいところ」

三郎兵衛は青い顔をしながらも、席を設けて平次を迎え入れました。

「飛んだ災難でしたね」

「いやもう、散々の目に逢いましたよ。お寺へも気の毒ですが、もう一度三千両の金を拵えることは、私にも出来ないことだ、何んとか取返して頂けませんか。それに手代の宗次郎も、下手人が挙がらないうちは行くところへも行けないでしょう」