Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme
誰が病人の臍の穴を覗けなんて言うものか」
「ところで――お比奈坊の兄の山之助は居ませんか」
それは此間から黒雲五人男に狙われて、平次のところへ逃げ込み、銭形の羽掻の下で暮して居る、菊屋の山之助のことだったのです。
「気分が良いと言って、先刻明神様へお詣りに行ったよ、――飛んだ素直で良い男だが、屈託していて可哀想だから、久し振りで出してやったのさ」
「それじゃ、どんな事を言ってもいいわけで――実は、此間から一日に二度ずつ、新鳥越の越中屋を覗きましたよ。お比奈坊は一寸見ははにかみやで無口で取すまして居るようですが、段々顔馴染になると、飛んだ面白い娘で、あっしとすっかり仲好しになってしまいましたよ」
「フーム」
「あれで飛んだ色っぽいところがあるから面白いでしょう、仲人を立てるまでもなく、あの様子なら、小当りに当って――」
「馬鹿だなア、あの娘はなか/\確りしているから、つまらねえ真似をすると、飛んだ眼に逢わされるぞ」
「大丈夫ですよ――ところで、今日という今日、お比奈坊が、ちょいと用事があるけれど、病人を一人置いては出られない、気の毒だけれど、半日留守番をして下さらない?――と言うんじゃありませんか。