Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme
「久兵衛を斬ったのや、羽目を焼いたのは?」
「みんな佐七だよ。――久兵衛はそれを、強請っている出羽屋のする事と勘違いをして、ひた隠しに隠したんだ。うっかり明るみへ出ると、縛られるのは出羽屋ばかりでなく、その上、大事な金蔓がなくなるからな」
「笄に桝の寸法書を入れたのは?」
「お神さんのお夏は何にも知らない。亭主の久兵衛は、護符だから大事にするようにと、だましたんだ。自分の身につけておくと、出羽屋の者に狙われると思ったんだろう」
「なア――る」
「何もかも済んだ。が、恐ろしい事だったよ。いつかお前が言った通り、世の中が悪くなったね」
平次はつくづくそう言いました。
余事を少し書添えると、出羽屋は取潰し、番頭二人遠島。佐七は自首したのと娘の仇討という事情があったので、手錠の事には触れずにこれも遠島。五年後赦されて帰った後は、娘のお染と婿の伝次郎に養われて貧乏ながら安らかに送りました。
久兵衛は獄門。可哀そうにお夏は行方知れず。平次はずっと後まで、そればかり苦労にしていたということです。