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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme

Aozora Bunko

次に逢ったのは、その弟で矢吹狷之介、十九歳の大柄な青年ですが、元服はしても部屋住で、西久保巴町の邸に帰って、やがて家禄を継ぐ事になっている――と村川菊内が説明してくれます。

「親分」

この若い武家の顔を見ると、ガラッ八は驚いて平次の袖を引きました。あの晩、向島の堤で、船の騒ぎを覗いていた人間に紛れもなかったのです。

「平次、お前の腕前は大したものだと言うな、何分頼むぞ。曲者は間違いもなくあの浅五郎の奴だ。お町も共謀だろう、――浅五郎が船を追っかけて、向島の堤を往ったり来たりしていたのを、この私が確かに見たんだから間違いはあるまい」

狷之介は肩などを怒らしながら、こんな事を言います。姉の敵と思っているのでしょう、お町に対してはかなりひどい反感を持っていそうです。

「その浅五郎を御覧になったのは、何刻頃でしょう?」

と平次。

「申刻半(五時)かな」

「何か持っていましたか」

「さア、そこだよ。継弓にしても目に付くはずだが、どうも思い出せない」

「貴方様は、殿様日頃の遊ばされようについて、どう考えていらっしゃいます」

平次は妙な事を訊ねました。

「打明けて言うと面白くないな、――兄上もあんまりだ」