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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme

Aozora Bunko

「奉公人が夜遊びに出るからというのは口実で、実は宗匠の内儀が、一方ならぬ嫉妬で、あんなところから出たのを見付かったら大変なことになります」

「なるほど」

「だから、運座へ行くということにして、三日に一度は表通りから大廻りにあの横町に辿り着くんで、――町内で知らない者はありません」

「面白いな」

「面白いのはそんな事じゃありません。宗匠が来ると、間もなく若い男がお勝手口からコソコソと逃げ出しますぜ」

「ヘエ――」

「宗匠が帰る頃、どこからともなく若い男が帰って来るなどは、十七文字にはない智恵で」

勘助はすっかり悦に入って、両手を揉み合せております。

「その若い男の素性が判るかい」

「そればかりは判りませんよ、いつでも手拭で頬冠りをして――誰かに後を跟けられたと覚ると、その逃げ足の早いということは――」

「それから、あの一番奥の家は、いつから空いているんだ」

「もうズーッと一年も空いていますよ。もっとも、誰か借りて一年分の店賃を前払いにしたまま、上方へ行ってしまったと言う話もありますがね」

「持主は?」

「角の米屋で」

「有難う、それだけ聞けば沢山だ」

平次とガラッ八はそれっきり外へ出ました。