Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme
が、徳三郎が頑固に辞退して、どうしても相続を承知しないために、当分成行きに任せて、徳三郎に嫁でも取った上、何とかしようということになったのでした。
勝造は腹を立てて飛出し、お勇は女中とも居候ともなく踏み止まりました。ゆくゆくは徳三郎に娶合せようという話もありますが、年が違い過ぎるので、お勇の方で承知しそうもありません。
「親分、越前屋はあれっきりですかえ。主人殺しはどうなるんで?」
ガラッ八は気を揉んでこんな事を言いますが、
「どうにもならないよ、主人の死んだのは災難とあきらめるさ」
「ヘエ――、そんなもんですかねえ、越前屋を飛出した勝造は親分の悪口を言って歩いていますよ」
「放っておけ」
手の付けようがありません。
それからまた一と月ばかり経ちました。
「親分、お粂の阿魔は瓶から出た金を持って逃出しましたぜ」
「本当か、八」
「菊之助は血眼だ、――それから、徳三郎の囲っている女が判りました。槙町の小唄の師匠で、お崎って凄い年増ですよ。三月越し行かないから手が切れたのかと思ったら、昨夜久し振りでノコノコ出かけましたよ」
「有難い、それを待っていたんだ。手前はその女をしょっ引いて来い」