Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.130 Zeichen · 288 Bildschirme

Aozora Bunko

ホッとして出て来ると、砧様の落した人相書が目に付いた。――弁次郎は猿智恵を働かせて、それを土竈の中へ入れたのは、余計な事であった。――さア、これでも下手人はお前たち二人でないと言うか」

詰め寄る平次。二人は顔見合せて、ジリジリと引き退ると見せて、

「えッ、破れかぶれだ」

匕首を振って左右からお京に殺到したのです。

「あ、危ないッ」

平次の投げ銭は、わずかにそれを救いましたが、

「えッ、くたばってしまえッ」

二度目の襲撃、お京は床几に足を取られて、横倒しになった上へ、

「己れッ」

砧右之助はパッと飛び込みました。横合からお京に殺到する相吉を迎えて、

「わッ」

相吉が見事もんどり打ちました。

「あッ」

仰け反る弁次郎。逃げ出すところを、ガラッ八に足の間へ薪を投り込まれたのです。

「捕物だ」

両国の橋へかけての真昼の人雪崩。

「寄るな寄るな」

ガラッ八は精いっぱいの蛮声を張り上げてそれを喰い留めています。

*

「変な捕物だったね、親分」

帰り途、ガラッ八は相変らず平次の心境を叩くのでした。

「お蔭で一と組の良い若夫婦が出来上がるよ。――お京さんの危ないところを見兼ねて、フト助太刀したのは砧右之助の大手柄さ、あれで両家の面白くない蟠りも解けるだろう」