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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.130 Zeichen · 288 Bildschirme

Aozora Bunko

「道場や武家屋敷は苦手だ。突っ込んだことを訊くとジロジロ人の顔を見ながら腰の物などを捻くりゃがる」

八五郎は足の埃を叩いてにじり上がって、お静の汲んでくれるぬるい茶に喉をぬらしました。

「どうしたんだ」

「林彦三郎という浪人者にちょっかいを出して、いずれお半さんとわけがおありでしょう――て言うと馬鹿を申すなッお嬢さんはそんな方じゃない。重ねてそのようなことを言うと許さんぞッ、と来た」

「フーム、よほど手厳しくやられたとみえるな」

「手厳しいのなんのって、あっしは抜いたんじゃないかと思いましたよ」

「お前の話じゃない。林彦三郎が手ひどく弾かれたというのさ」

「ヘエ――」

「それから、熊吉はどうした」

「あの野郎は溜める一方、五十くらいに見えるが、実は三十七八だろうという話ですよ。四十前で金を溜める気になるのも、あの松皮疱瘡のせいでしょう」

「八五郎が溜らないのは、男っ振りのいいせいかい」

「無駄を言っちゃいけませんよ、親分」

「ところで、けさ一番先に外へ出たのは誰だ」

「熊吉ですよ、――それから彦三郎」

「柴田弾右衛門の容体は?」

「悪い一方、町内の本道(内科)も首を捻ったそうで」