Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.130 Zeichen · 288 Bildschirme
「思いきやと来たね、お前いつからそんな学者になったんだ」
「へッ、学者はあっしの地ですよ」
「無筆は鍍金だったのか、そいつは知らなかった」
「からかっちゃいけません。とにかく、けさ囲いの中で、人間が殺されているのを見付けたのは下女のお仲、二十五六のこいつは良い年増ですよ」
「無駄が多いね、早く筋を通しな」
「下女のきりょうも筋のうちですよ。ともかく、大騒動になって、血だらけな死骸を引起してみるとそれが、倅の幾太郎と思いきや――てんで」
「また思いきやか。お前の学はよく解ったよ、先を申上げな」
「手代分で店の方をやっている従兄の梅吉という男が囲いの中で殺されて、倅の幾太郎は影も形もない」
「フーム」
「驚くでしょう、こいつは。あっしのところへ知らせて来たのは、まだ夜が明けたばかりの時だ。親分へ伝言をやって、叔母さんに朝のお菜を頼んで飛んで行ってみると――」
「合の手が多過ぎるよ、叔母さんなんか引っ込めて話を運びな」
平次も少しジレ込みました。ガラッ八の話術で展開する筋は、なかなか面白そうです。
「若い女が多勢いて、銘々自分だけ良い子になろうと弁じ立てるから、手の付けようがねえ。