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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

「神妙にせい」

*

「親分、小艶を殺したのは、玉之助ですか、それとも玉吉ですか」

二人の悪者を送った帰り、ガラッ八は例によって絵解きをせがみます。

「道化の玉吉だよ」

「衝立の蔭へ首を突っ込んで唄を歌ったのは?」

「玉吉と玉六さ」

「ヘエ――」

ガラッ八にはまだ解りません。

「三人で相談してやったのさ。竹乗りの玉之助は小染に蒲団を冠せてグルグル帯で縛ったまま、道具裏に突っ転がし、時分を測って裏口で権次郎と話をしていたんだろう。――道化の玉吉は衝立の後ろへ首だけ入れると見せて、大急ぎで黒衣を着て、道具裏の縄を伝わって天井に登り、近いところから吹矢で小艶を射たのさ」

「歌ったのは?」

「一寸法師の玉六だよ、あの一寸法師は物真似声色の名人だ。衝立の蔭にもう一つの道化の裃をチラ付かせて、玉吉の声色で歌っていたんだ。見物の衆は天井の綱渡りに気をとられているからそんなことには気が付かないのさ。小艶が綱から落ちた頃、小染はようやく蒲団から抜け出して舞台へ飛出したんだろう。玉之助は後から行って蒲団を丁寧に畳んでおいたんだろう」

「ヘエ――すると、玉六は?」

「お前がおびき出して口を割りそうだと見たから、たぶん力の強い玉之助が誘い出して大川へ沈めたんだろう。