Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
もういちど平次の力を借りて、このお六殺しの不思議な事件を解決しようというのでしょう。
「それくらいのことなら、真砂町の兄哥の前だが、蓋も底もあるまい。俺なんか顔を出す幕じゃないように思うが――」
喜三郎の素直な気性を知っている平次は、一応頼まれたくらいのことでは、容易に御輿をあげて他人の縄張に足を踏み入れようともしません。
「ところが、三輪の万七親分がやって来て、いきなり大工の金五郎を縛って行ったんだ」
「フーム」
またも憎まれ者の万七が、平次と仲の好い喜三郎への嫌がらせに、いち早くも下手人をさらって行ったのでしょう。
「それも、大工の金五郎が本当の下手人なら文句はない。俺は指をくわえて引っ込んでもいようが、どんな証拠があったにしても、あの男が人などを殺すはずはない。喧嘩して相手に傷でも付けたというなら解っているが、六十を越した烏婆アを殺し、臍繰を盗んで口を拭っていようなんて、そんなことの出来る金五郎でないことは、この俺が一番よく知っているんだ。第一親孝行で評判のお美乃が可哀想で見ちゃいられねエ」
若い喜三郎が、平次の力を借りようとするのは、そんな関係もあったでしょう。