Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
そこで寺本山平はその匕首を死骸の喉に刺し直して庭石伝いに逃げ出したのさ。あれは、寺本山平が、手当り次第に投り込んだのだろう」
「太え奴ですね」
「太えには相違ないが、さんざん寺本山平と遊んで、近頃は喜三郎に取入ろうとしていたお皆の方も悪いよ。あのまま放っておいたら、お秀をどうかして、四方屋を乗取ったかも知れない。女の押しの強いのほど恐ろしいものはないな、八」
「あっしが意見されているようですね」
「その気で付き合うがいい」
二人はなんとはなしに笑いました。
「悪い者ばかり居るとは限らない――と親分が言ったのは本当ですね。危うくお谷婆さんが処刑台に上げられるところじゃありませんか」
「だから、御用聞は十手捕縄をたよりすぎちゃならないのさ。とんだ罪を作るから」
秋の朝の風は清々しい心持の二人を家路に吹き送ります。