Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
大夜会
名探偵明智小五郎が殺された。しかもその死体が黄金仮面一味の者によって、盗み去られてしまった。世論が沸騰しない筈はない。新時代の恐怖「黄金仮面」に配するに、一代の人気者明智探偵の死体紛失だ。かくも激情的な事件が又とあろうか。
素人探偵は果して絶命したのであろうか。若しや重態のまま、賊の巣窟にとじこめられ、死にまさる責苦を味っているのではあるまいか。そして、賊の方では、この名探偵を人質として、更に次の攻撃準備をととのえつつあるのではないだろうか。
よると触るとその噂で持ちきりだ。ある者は明智は已に絶命したと云い、あるものはまだ生きていると主張し、ここかしこで議論の花が咲いた。中にはこれを種に賭を始める者さえあった。
大夜会
それから一週間程、警視庁のやっきの捜査も空しく、明智小五郎死体紛失事件は何等の進展を示さなかった。明智の行衛は勿論、黄金仮面の所在についても、髪の毛程の手掛りも掴むことが出来なかった。
捜査係長波越警部は、「蜘蛛男」以来無二の親友でもあり、唯一の相談相手でもあった、民間の智慧袋を失って、非常な失望を感じ、その加害者である黄金仮面に対しては、職務以上の憤激を覚えた。