Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

恋の魔力

三日月型の唇で物凄く笑っている黄金の仮面。身体を包んだダブダブの金色マント。

老人は腰の筋肉が無感覚になって歩くことさえ出来なくなってしまった。

「ウフフフ……」

黄金仮面の耳まで裂けた口が、不気味に笑った。

「ウフフフ……、どうです、尾形さん。お目にかけたいというのは、これですよ」

「エ、何ですって?」

老人にはまだ事の次第が呑み込めぬ。

「ヤ、びっくりさせて、済みませんでした。僕です。僕です」

仮面をはずしたのを見れば、何の事だ、怪賊ではなくて、明智小五郎の顔がニコニコ笑っている。

「つまり、僕の方にも、これ丈けの用意が出来ていることを、お目にかけたかったのです。怪物に対しては、こちらにも、思い切った策略がなくてはなりません。いつか、僕がこの僕自身の黄金仮面を利用する様な場合も来るに相違ないと思うのです」

明智の説明を聞いて、尾形老人は、又別様の驚異を感じないではいられなかった。

さて、この奇妙な試演がすむと、明智は早速外出の支度をととのえ、老執事と共に麹町の大鳥家へと向った。

恋の魔力

お話変って、尾形執事の留守中、当の大鳥邸では、どんなことが起っていたか。