Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
名射撃手
「それから、旦那の先廻りをして、表の方へ飛降りたという訳ですね。併し、あいつは一体何者です。旦那は御存じなんですか」
「オヤオヤ、君はまだ気づかないのかね。外に金色の化物があるものか。あいつだよ。あれが黄金仮面だよ」
「エッ、黄金仮面?」
運転手は驚きの余り、白痴の様にポカンと口を開いたまま、二の句がつげなかった。
名射撃手
その翌日、日比谷公園の大車道に、一台の自動車が捨ててあった。番号によって、それが昨夜明智の傭った車であることが分った。
それ丈けだ。黄金仮面も、不二子さんも、どこへ姿を隠したのか、いつまでたっても、見当さえつかなかった。
同時に、その日から、明智に対する賊の執拗な迫害が始まった。彼等はあらゆる手段を講じて、この唯一の邪魔者をかたづけてしまおうと企らんでいたのだ。
敵は決して姿を見せなかった。併し、明智の行く先々に待伏せしているとしか考えられないのだ。
ある時は、荷馬車の馬が、突然あばれ出して、通りかかった明智を蹄にかけようとした。
ある時は、工事中の建築物の足場から、明智の頭の上へ、鉄材が降って来た。
用心して外出を見合わせていると、賊の手は開化アパートの内部にまで伸びて来た。