Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
驚天動地
新聞でお馴染の有名な人物だ。まさか、これがあの黄金仮面であろうなどと誰が想像し得よう。況や世界的大盗アルセーヌ・ルパンなどとは。
「これは失礼しました。我々は黄金仮面逮捕の為に出張を命ぜられた警視庁のものです。大使閣下とは知らず、誰何などしまして申訳ございません。どうかお通り下さい」
「アア、そうでしたか。それは御苦労です」
云い残して人々は門内に群がる自動車へと進んで行った。それを見ると、二台の自動車がヘッドライトを点じて出発の用意をした。人々は素早く車内に姿を消した。
やがて、深夜の構内に響き渡るエンジンの爆音。地上を辷り行くヘッドライトの光。二台の自動車は、怪しき風の如く大使館を遠ざかって行った。
驚天動地
お話は元に戻って、警視庁刑事の一隊は、黒天鵞絨の部屋の、例の黒檀の大時計の前を、狐につままれた体で、右往左往していた。
彼等の長官である警視総監を始め、ルージェール伯も、明智小五郎も、波越警部も、煙の様に消えてなくなった奇怪事に、悪夢にでも襲われている様な、何とも名状し難い気持で、徒らに立騒いでいた。
すると、突然、どこか遠くの方から、連発されるピストルの音が聞えて来た。