Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
ウフフフ……、俺は、嬉しいような悲しいような、妙な気持になって来たぜ」
エベール氏が乱暴なフランス語であびせかけた。
「オイ、エベール君。君はさっき俺が約束したことを忘れた様だね」
怪盗ルパンは、この絶体絶命の窮地に立って、少しもへこたれなかった。口辺に異様な微笑を絶やさず、快活に口を利いた。
「約束? ハテナ、何を約束したのだね」
「ハハ……、空とぼけても駄目だ。君はさっきから、それを非常に心配しているじゃないか。ホラ、俺は決して君に捕縛されないという約束さ」
「アア、あの引かれ者の小唄のことか。ナアニ、少しも心配なんかしないさ。捕縛されないと云ったところで、現に捕縛されたも同然じゃないか。君はピストルを取上げられてしまった。我々の方には三挺のピストルがある。それにドアの外には、日本の警官達が山の様にひしめき合っている。如何にルパンの約束でも、こればっかりは信用しないよ。この重囲を逃がれるなんて、神様だって不可能なことだ」
エベール氏はむきになってきめつけた。大きなことを云うものの、内心ひそかに恐れを為しているのだ。彼はルパンというものを知り過ぎる程知っていた。