Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans
深喜はそう思って、ひどく不愉快な気持になった。
平八が訪ねて来たのは、そういうときであった。稽古を終って自分の部屋へ入り、夕飯を運ばれるまでの一刻、小机に凭れて、鬱陶しいもの思いにとらわれていると、少年が彼の来訪を告げに来た。
「それは珍しい」と、深喜はすぐ立った。
平八とは暫く会わないし、彼のほうで道場へ訪ねて来たのは初めてである。ちょうど気持がくさっていたところなので、自分で脇玄関まで出迎え「客膳を頼むぞ」と少年に命じていっしょに部屋へ戻った。
秋田平八は、おちつかないようすで、坐ってからも話がはずまず、深喜の云うことを、聞き違えたり、取って付けるように笑ったりした。そうして、やがて「今日は、ちょっと話したいことがある」と云いだした。
「いま飯が来る。食べてから聞こう」と深喜は云った。
食事は一汁一菜と定っているが客膳には、なにかほかに一と皿付く、そのとき平八の膳には、なにかの切身の照焼が付いていた。
淵辺道場のほうはどうだ、と深喜が話しかけた。相変らずだ、やっぱり思わしくない。そうか、それはいけないな。うん、いちじはもち直すかと思ったが、このごろは淵辺さんも投げているようだ、と平八は云った。