Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

おれもいよいよ本当にどうかしなければならないらしいよ。

「だが――」と平八はそこで自嘲するように唇を歪め、足がこれではね、と低い声で笑った。

食後の茶が終ってから「話を聞こう」と深喜が云った。

「かやさんを嫁にもらいたい」と、平八は深喜を見た。

「それは有難いが――」と、深喜はちょっと云い淀んだ。

秋田平八はいい人間だし、深喜はいろいろ世話になっている。しかし、彼は片足が不自由で(剣術のために、そうなったとはいえ)淵辺道場の経理しかやれないし、その職もいまあぶないという。

――結婚して、どう生活するつもりなのか。

深喜は、まずそれを考えた。

また、自分としては、かやをしかるべき家柄の者にやりたい、自分が第一流の剣士として立てば、相当な縁組ができる筈である。かやにはずいぶん苦労をさせたから、もう少し辛抱してもらって、幸福な結婚をさせてやりたい、深喜はそう思っていたので、平八の言葉にはすぐ返辞ができなかった。

「断わられるかもしれないと思った」と、平八は云った、「それで、今日はゆるしを得るために来たのだが、怒らずに聞いてくれるか」

「おれが怒るって――」

「怒られるだろうと思うし、怒られるのが当然かとも思う、しかし、正直にうちあけるから怒らずに聞いてくれないか」