Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans
緊張していた体から、力がぬけて、ぐったりと手足を伸ばし、俯伏せになったまま、声をころして嗚咽した。
「あたしが嫌いなのね」と、お豊が泣きながら云った、「あたし、人のお嫁になんかならないわ、好きなのはあんただけよ、死にそうなくらい、あんたが好きだわ、でも平手さんはあたしが嫌いなのね」
「おれが嫌っていないことは自分でよく知っている筈じゃないか」
「じゃどうしてあたしを可愛がってくれないの、嫌いじゃないっていうのが本当なら、可愛がってくれないわけがないじゃないの」
「それとこれとはべつだ」
「べつなもんですか、男と女が好きあっていれば、お互いに可愛がるのがあたりまえじゃありませんか」と、お豊は云った。
幹太郎は言葉に窮した。自分の肌でじかにたしかめるほかに、男の愛情を信ずることができない。お豊の気持はあまりに単純で「それだけではない」と説得する言葉が、彼にはみつからないようであった。
「もうおそいから寝よう」
「あたし平手さんのおかみさんにしてくれっていうんじゃない、そんなこと夢にも思いやしないわ」
お豊が云った、「平手さんは修行して、江戸一番の先生になる、ええ、きっとなるわ、平手さんが出世して偉い先生になるってこと、あたしにはちゃんとわかってるわ、あたしなんか、生れも育ちも卑しいし、体だってきれいじゃないんだから、おかみ