Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

Lisez 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 414 caractères · 289 écrans

Aozora Bunko

お妾さんは日比谷公園の避難先から直様渋谷へ家を借りたが、おたみは裁縫をならいに家を出たまま帰って来なかった。月日は四年を過ぎて、昭和二年の春お妾さんが丹毒で死のうという間際に至っても、その生死は依然として不明であった。

然るに次の年の春、塚山が芸者をつれて箱根へ遊びに行った時、同じ旅館の隣室に泊っていた六十あまりの老夫婦が、おたみの稚顔によく似た少女をつれているのを見て、様子をきくと、果してその少女は年十六になったおたみであった。

老夫婦はもと箱崎町にいた金貸で、罹災の当日、逃げ迷った道すがら、おたみを助け、その郷里の桐生に往って年を越し、東京に帰って来てから、引取る人の尋ねて来るのを待つ間、娘も同様におたみを養育していたというのであった。

塚山はおたみをかわいがっていたお妾が病死した後、今では引取る人のない事を告げ、若干の金をも与えた上、この後も身の上の事については相談に与ってやろうといって別れた。

半年あまりを過ぎて、或日塚山は新潟まで行く用事があって、汽車に乗った時、再びおたみと金貸の老人とに邂逅した。老人は箱根から帰った後間もなく老妻を失い、話相手におたみをつれて伊香保の温泉に行くのだという。