Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵 (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.809 caratteri · 369 schermate
「もうふざけては、嫌」
「自分がひとりでふざけているくせに」
「おまえにつり込まれてしまうんじゃありませんか。あら、四軒茶屋の人が、まだこっちを見ている。きっと気狂いだと思ったかもしれませんよ」
「あそこへ戻ろう」
「何しに」
「お腹が減ッちゃった」
「まあ、もう?」
「お昼のお握飯を、ここで半分喰べておこう」
「いいかげんにおしなさい。まだ二里とは歩いていないんですよ。城太さんと来たら黙っていると、日に五度ぐらい喰べるんですもの」
「そのかわりおらは、お通さんみたいに、山駕籠に乗ったり、駄ちん馬に乗ったりしないからね」
「きのうは、関へ泊ろうと思って、無理に暮れ方をいそいだからですよ。そんなこというなら、きょうはもう乗らない」
「きょうはおらが乗る番だ」
「子どものくせに、なアに」
「馬に乗ってみたいんだよ、ねえお通さんいいだろ」
「きょう限りですよ」
「四軒茶屋に、駄ちん馬がつないであったから、あれを借りて来よう」
「いけません、いけませんよ、まだ」
「嘘いったのかい」
「だって、くたびれもしないうちに馬に乗るなんて、贅沢すぎます」
「そんなこといったら、おらなんか、百日千里歩いても、くたびれることなんてないんだから、乗る時はありやしないぜ。