일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

ことに余が先年洋行のときには、ホンコン以西に日本船の影だも見ることを得ざりしに、わずかに十五年を隔てて、スエズ以西に日本船と会するは、余が大いに愉快とするところなり。よって、言文一致体の歌をつづりて、その喜びを述ぶ。

天日は云ふに及ばず旗までも世界を照す今日の御代かな

この郵船は、余が所乗の郵船とともに、同じくマルセイユを指して西航せるも、速力の相違により、二、三時間の後には、はるかに後方の雲波中に埋没して、見ることを得ざるは遺憾千万なり。英国郵船は一時間十六マイルを走り、日本郵船は十三マイルを走る。後者が競走して敗をとるはもちろんなり。

インド出発後、船中の乗客はみな白人種にして、他人種は黄色人種たる拙者一人のみなれば、自然の勢い、白人種に圧倒せらるる傾向あり。ゆえに余、さらに一句をよみて自ら慰む。

白金の中に独りの黄金哉

十五日、午後イタリアの山脈を望み、夜に入りてメッシナ海峡を通過す。ときに晩望の詩あり。

峡間船欲入、山影落闌干、雲嶂晩来霽、満天雪色寒。

(メッシナ海峡に船はさしかかれば、山の影は船の闌干にうつる。雲のかかった山の峰は夜になってはれ、空一面に雪もようをもたらして寒ざむとしている。