후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
二六、ダブリンの実況
(自然のたくみは石をねりあげて、すぐれた形を造った。その絶妙なることは私に神霊のあることを思わせる。西欧の俗説に伝えられることについて君笑うことなかれ、古来、ここは巨人の庭と呼ばれているのだ。)
この近海の風景は、紀州海岸の風景に髣髴たるところ多し。いたるところ奇石怪巌しかも絶壁千百丈、シナの赤壁も三舎を避くる勢いなり。これに加うるに、北海の高浪巌石を打ち、激して泡となり、飛んで雪となり、北風これを吹きて片々空中に舞わしむ。あたかも綿片の天空に散ずるがごとし。また奇景なり。一見すこぶる壮快を覚ゆ。当夕、ベルファストに帰る。これより両三日を隔ててベスブルック(Bessbrook)村に遊ぶ約なりしも、風邪のためにこれを果たさざるは遺憾なり。同村は相応に戸数を有する一部落にして、全村クエーカー宗の信徒なり。村民の品行勤倹、実に一国の模範となれり。アイルランド中にて、酒店なく質屋なく巡査の必要なきは、この一村のみなりという。かくのごときは、文明的尭舜の民というべし。
二六、ダブリンの実況
三月二十八日、朝ベルファストを去り、車行およそ百マイルにして首府ダブリンに着す。