후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
一三、ブッダガヤからベナレスへ
過日、大宮氏は釈尊の降誕に関係ありとて、無憂樹の葉を余に贈れり。ゆえに、余はその返礼としてヒマラヤより楓葉を持ち帰り、左の歌を書して氏に贈る。
喜麻拉亜の土産に木の葉贈るのは木の葉もらひし返しにぞある
一三、ブッダガヤからベナレスへ
カルカッタ滞在中は大宮氏の厚意をかたじけのうすること一方ならず、氏の奔走周旋、実に至れり尽くせりというべし。同日午後十一時発の汽車にて、河口氏とともにガヤに向かいて発す。昨今デリー戴冠式のために、車中の混雑常ならず。翌日午後二時、バンキポール停車場に着す。この駅にて藤井宣正氏に面会せるは、実に奇遇というべし。これより当夜七時発の汽車に乗り込み、十一時ガヤに着し、ダクバンガロー(Dakbungalow)に入る。これ、外人旅行のために建てられたる休泊所なり。ここに大谷光瑞上人に謁するを得たるも、また不思議の因縁なり。余、ガヤ懐古の題にて歌をつづる。
正覚のむかし思へばあかつきの星の光りもあはれなりけり
二十五日午前、光瑞上人に随半して、ブッダガヤに詣ず。また詩あり。
遠来成道地、俯仰思何窮、正覚山前月、尼連河上風、跡残霊樹下、塔聳宝林中、堪喜千年後、猶看此梵宮。