일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

一五、インドの宗教所感

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今朝、戴冠式のために百発の砲声を聞く。ゆえに、これを詩中に入るる。正午、領事の宅を訪い、日本人会に列す。当夕、市中無数の小灯をともして祝意を表するも、余、風邪のために見ることを得ざるは遺憾なり。

一五、インドの宗教所感

二日休養。三日正午、P・O・会社汽船アラビア号に乗り込み、英京ロンドンへ向け出発す。ボンベイ滞在中は間島氏の友誼の厚き、よく百事に注意し、ほとんど至らざるところなく、天外万里の地にありて、本邦同様に、気楽に安心に愉快に正月を迎うることを得たるは、深く氏の好意を謝せざるを得ず。

余がインドにあるは、僅々二十日間に過ぎず。その間なんらの視察もできざるはもちろんなれども、余の一見深く感じたるは、宗教の一事なり。インド人は宗教あるを知りて国家あるを知らず、儀式あるを知りて政治あるを知らず。これ、その国を失いし第一の原因なり。英国がよくこれを統治し得るは、彼らの信教に関しては毫も干渉せざるによる。また、インドが数千年前非常の進歩をなしたるにかかわらず、今日退歩の極に達し、進取の気風なきは、全くカースト制の余毒なること明らかなり。カーストは大体四大級に分かるるも、これを細別すれば百三十四種あり、その間の圧制実に驚くべきもの多し。