후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
五六、大西洋心の孤島
当地はリスボンをさること七百マイルの海上にあり。寒暖は八十五度くらいにして、リスボンほどに暑きを感ぜず。欧州人の避暑避寒に来遊する所なり。山上には樹木なく、平地には熱帯植物の道路にそいて樹立するを見るのみ。港湾は弓形をなす。所吟、左のごとし。
一帯沙原結二両山一、人家断続擁二弓湾一、客居誰不レ思二郷国一、介立大西鯨浪間。
(一帯の砂原が左右の山をむすび、人家が断続して弓のごとき湾の水をかこむ。旅客としてだれが故郷を思わないことがあろうか、ひとりみずからの節を守って大西洋の大波の間に立つ。)
波心孤島臥、繋レ纜到二初更一、売レ果舟来去、人呼海有レ声。
(波濤のなかにぽつんと島があり、船をつなぎとめたのは日暮れ時であった。果物を売る小舟が往来し、売り声などが海上にしきりである。)
五六、大西洋心の孤島
五日、晴れ。終日、蒼波の間を航進す。汽船にも会せず、海鳥をも見ず。インド洋にて毎日船を追いて来たれる信天翁も、大西洋に入りて以来、さらに目に触れず。風波穏晴、暑気ようやく加わる。夜に入りて天遠く晴れ、月高く懸かるも、水蒸気空中に満ち、春天朦朧の観あり。深更に至り露気天に満つ。