후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
悪入道の末路
一
そこの松の切株の上に立っていたひとりの武芸者は、いななく馬の声をきくと、弓を小わきに持ってヒラリと飛びおりてきた。
悪入道の末路
一
征矢にくるった馬の上から、もんどり打っておとされた穴山梅雪は、朱にそんだ身を草むらのなかより起すがはやいか、無我夢中のさまで、道もない雑木帯へ逃げこんだ。
しずかなること一瞬、たちまち、パパパパパパパッ! と地を打ってきた蹄鉄のひびき、天馬飛空のような勢いをもって乗りつけてきたのは木隠龍太郎である。怨敵梅雪が道なきしげみへ逃げこんだと見るや、ヒラリと黒鹿毛を乗りすてて右手なる戒刀を引ッさげたまま、
「卑怯なやつ、未練なやつ、一国の主ともあろうものが恥を知れや、かえせ梅雪! かえせ梅雪!」
と呼ばわりながら、身を没するような熊笹のなかを追いのぼっていった。
だが、梅雪のほうはそれに耳をかすどころでなく、命が助かりたいの一心で、丘のいただき近くまでよじのぼってくると、不意に目の前へ、猿かむささびか雷鳥か、上なる岩のいただきから一足とびにぱッととびおりてきたものがある。
「あッ」
おびえきっている梅雪の心は、ふたたびギョッとして立ちすくんだけれど、ふと驚異のものを見なおすとともに、これこそ天来のすくいか、地獄に仏かとこおどりした。