후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
三
ああ龍虎たおれるものはいずれであろうか。
三
船べりに頬杖ついて、龍太郎を待っていた伊那丸は、宵からのつかれにさそわれて、いつか、銀河の空の下でうっとりと眠りの国へさまよっていた。――松かぜの奏でや、舷をうつ波の鼓を、子守唄のように聞いて。
――すると。
内浦鼻のあたりから、かなり大きな黒船のかげが瑠璃の湖をすべって、いっさんにこっちへむかってくるのが見えだした。だんだんと近づいてきたその船を見ると徳川家の用船でもなく、また漁船のようでもない。舳のぐあいや、帆柱のさまなどは、この近海に見なれない長崎型の怪船であった。
ふかしぎな船は、いつか弁天島のうらで船脚をとめた。そして、親船をはなれた一艘の軽舸が、矢よりも早くあやつられて伊那丸の夢をうつつに乗せている小船のそばまで近づいてきた。
ポーンと鈎縄を投げられたのを伊那丸はまったく夢にも知らずにいる。――それからも、船のすべりだしたのすら気づかずにいたが、フト胸ぐるしい重みを感じて目をさました時には、すでに四、五人のあらくれ男がよりたかって、おのれの体に、荒縄をまきしめていたのだった。
「あッ、龍太郎――ッ」