후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
第二〇三、ギリシアの僧侶
しかしてその妻は、たいてい尼寺に入りて比丘尼となるという。
第二〇三、ギリシアの僧侶
ギリシアの内地いたるところ、必ず郷寺もしくは村寺とも称すべきものあり。わが国の郷社、村社のごとし。その各寺には必ず住僧ありて、他邦人その村を通過するときは、その僧これを接待するの風習なり。すなわち外人を接待するは、寺僧の職務の一部分となれるなり。しかしてその僧は、学識といい職業といい、一般の村民に異なることなし。ただその異なるは外貌上、黒帽をいただき黒衣を着し、長髪長髯これのみ。しかして寺務の余間には、僧はその妻とともに、ほかの村民のごとく農業をとるを常とす。なんとなれば、村落の住僧は寺務の所得のみにては、糊口をみたすことあたわざればなり。その生計かくのごとく窮するをもって、学問を修めんと欲するも、その志を果たすことあたわず、ただ神前にありて経文を誦することを知るのみ。ゆえにその学識の度、かえって俗人の下にありという。
政教子ここにおいて曰く、僧侶の貧かつ愚なるは、ひとり東洋の諸邦に限るにあらず、仏教の諸宗に限るにあらず。ギリシアのごときは欧州中の一国にして、その宗旨はヤソ教の一派なるも、僧侶の愚かつ貧なること、かくのごとし。