후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
(海峡の間を一路風をきりさくようにしてゆけば、怒れる波は船を打ちつけて船窓に波の音がひびく。残雪の白くみえるあたりには春はおのずと満ちて、岩陰にはすでに緑の苔のもえいずるさまが見られるのである。)
午後に至り狭所を出でて広峡に入りたるに、両岸全く雲煙の中にとざされ、一物の目に触るるなく、逆風激浪にゆられつつ航走す。夜に入りて船の動揺ことにはなはだし。
四方の海いと広けれど、たぐひなき荒波たつはマゼランの瀬戸
二十三日、曇り。風ようやくしずまり、雨また収まるも、残雲なお眼界をとざし、天気おのずから濛々たり。ただ太平洋の浩波の凸形をえがきて押し寄せ来たるために、船は依然として動揺を継続す。午後に至りて暫時晴空を見たるも、晩に及んでまた雨となる。
帰舟已入太平洋、仰望二天涯一只渺茫、峡雨嶺雲何処去、万波一碧染二吟膓一。
(北に向かう船はすでに太平洋に入り、仰いで天の果てを望めば、ただ広くはてもない。海峡の雨と嶺の雲もいずこにか去り、波のすべては碧一色となり、吟詠の人の腸をも染めあげるかのようである。)
船は海岸をさる数十マイルの波上にあれば、終日チリの陸もアンデスの嶺も眼中に入らず、やや無聊を覚ゆ。