후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
「その浪島ともうす郷士が、あるおりに呂宋より海南にわたり、なおバタビヤ、ジャガタラなどの国々の珍品もたくさん持ちかえりましたので、殿のお目にいれ、お買いあげを得たいともうすので」
「それは珍しいものが数あろう」
梅雪入道は、このごろしきりに、堺でそのような品をあつめていたところ、思わず心をうごかしたらしい。
「とにかく、通してみろ。ただし、ひとりであるぞ」
「はい」家臣は、さがっていく。
入れちがって、そこへあんないされてきたのは、衣服、大小や、かっぷくもりっぱな侍、ただ色はあくまで黒い。目はおだやかとはいえない光である。
「取りつぎのあった、浪島とはそちか」
「ヘッ、お目通りをたまわりまして、ありがとうぞんじます」
「さっそく、バタビヤ、ジャガタラの珍品などを、余に見せてもらいたいものであるな」
「じつは、他家へ吹聴したくない、秘密な品もござりますゆえ、願わくばお人払いをねがいまする」
という望みまでいれて、あとはふたりの座敷となると梅雪はさらにまたせきだした。
「して、その秘密な品とは、いかなるものじゃ」
「殿――」
浪島という、郷士のまなこが、そのときいような光をおびて、声の調子まで、ガラリと変った。