일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

シナの市街中、最も余輩の目に触れたるものは、卜筮、人相、方位の看板を掲ぐる店のすこぶる多き一事なり。シナ人は上下を論ぜず、吉凶禍福みなこれを卜筮に問うを常とし、病人あるも医師によらずして卜者にたずね、不幸にして不帰の客となれば、これ天命なりとしてあきらむるなり。けだし、その国に医術の発達せざるはこれがためなり。宗教の振るわざるもこれに起因す。よって余は、シナは大濁国、大緩慢国なると同時に大迷信国なりといわんとす。余、シャンハイにありて四面を一望するに、山影の眼光に触るるなく、平原百里に連なり、河水縦横に通じ、いわゆる沃野千里なるもの、清国の富源また実にこの間にあり。しかして楊子江その脊髄となり、シャンハイその脳髄に当たるもののごとし。それ楊子江は世界無二の大河にして、舟楫の通ずる所、本流にありて三千里余、本支を合すれば四千里なりという。これをわが国の大河たる利根川、信濃川等の、本支合して二百里内外なるに比すれば、その差、同日の論にあらず。もってシナ国の一斑を知るに足る。かかる天然の地利と富源とを有するにもかかわらず、その国の形勢累卵もただならざるは、その罪天にあらずして人にあり。