일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

一昨日まで毎室暖炉を待ちしも、今日より食後、アイスクリームを呼ぶに至る。霜風凍雨の時節このことあるは、本邦人の怪しむところならん。二十八日未明、ホンコンに着す。また快晴なり。暑気、わが九月彼岸ごろに似たり。

ホンコンは東洋第一の開港場にして、家屋の広壮、市街の繁盛、ほとんどサンフランシスコに譲らず。ただその地、山に踞し海に臨み、極めて狭隘なるを遺憾とす。午前上陸、桐野領事および『華字日報』主筆潘飛声に面会す。ともに余が旧知なり。なかんずく潘氏は、十五年前ドイツ・ベルリン東洋学校の聘に応じて、シナ学教授の職にあり。余、ときに再四相会して文林の交をなせり。爾来久しく消息を絶し、図らずもこの地において再会せるは、実に奇縁というべし。氏、余に送るに写影および著書をもってす。その中に『羅浮紀游』一帙あり。その詩中に「焚レ香対二幽竹一、猿鶴共一席、月来百花醒、雲睡万壑寂」(香を焚いて静かな竹林にむかえば、風流を解する猿と鶴とがともにこの席にあり、月のぼればもろもろの花がめざめるがごとくほのかに浮かび、雲はねむるがごとくしてすべての谷は静まりかえっている)等の句、もって誦すべし。