일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

早朝より陸地を見ず、ただ一痕の残月を望むのみ。風軟らかに波穏やかにして、大西洋に入りたる心地せず。終日、無数の海鵝の船尾に従うを見る。

六月十八日(日曜)、晴れ。軽風平波、船室内にありて座するに、海上たるを覚えざるがごとし。かつ当日は日曜なれば、極めて静粛なり。暑気とみに加わる。

十九日、晴れ。朝来、風かえって冷ややかなり。穏波前日のごとし。万里一碧、なんらの触目なし。暮天ことに穏やかにして、波滑らかなること油のごとし。この日午前、熱帯圏内に入る。

二十日、快晴。炎暑の感あり。食堂に電扇を動かすことを始む。午後、汽船に際会す。当日、ナポレオン翁遠謫の地たるセントヘレナ島と、南アフリカ大陸との中間を航過す。同島は面積四十七方マイル、人口四千人、大陸をさること最短距離一千百六十マイルあり。まことに絶海の孤島なり。よって、西方数百マイルを隔てて、はるかに雲影を望みて、所感の詩を賦す。

半世英名絶二衆芬一、老余凋落没二奇勲一、拿翁一夢当年跡、空作二極南孤島雲一。

(半生における名声はもろもろの人々よりぬきんでて、老いて後は落ちぶれてすぐれた功績も埋没してしまった。