후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
その行程、往復百五十一マイル。途上牧田多く、田中に灌漑をなす。連日雨なきがためなり。また葡田あり麦田あり、みな灌漑を要す。郊行一首を得たり。
歩入二孤村レ草色新、牧田繞レ屋緑無レ塵、連山皆戴千秋雪、一白漲レ天南米春。
(とある村に立ち入れば草の色も新たに、牧野も田畑も家をめぐって緑一色に塵もない。連なる山々はみな千年の雪をいただき、その白さが天空に映える南米の春である。)
村落の家は概して陋矮不潔なり。中間の駅名に、前駅をペーン(苦痛)といい、後駅をホスピタル(病院)というものあるは、あに奇ならずや。
八日、晴れ。午後、甘利氏とともに官省に至り、文部次官に面会し、その紹介を得て文科大学を参観す。その名義は大学なるも、実際は中学教員養成所たり。教師は半数チリ人にして、半数はドイツ人なり。これに付属して、中学校および心理実験部あり。この大学在学生総数約二百人、そのうち三分の二は女子なりという。当国はいまだ義務教育を実施せず、小学校三年、中学六年、大学四年または五年なりと聞けり。
九日、晴れ。早朝出発、アンデス山行を企て、ロスアンデス駅に至りて降車す。これより狭軌鉄道に駕し、雪嶺を登るべきも、時日を要するをもって果たさず。