일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

午後三時半、西経を出でて東経に入る。これより再び東半球の人となる。

冬暖太平洋上風、納レ涼薄暮倚二船※(「木+龍」、第4水準2-15-78)一、何人不レ喜家郷近、身出二西球一已入レ来。

(冬なお暖かい太平洋に風が吹き、涼を求めてくれなずむ船のれんじまどに身をよせる。なんびとも家郷の近づくのを喜ばずにはおれまい。旅の身は西半球をすぎて、すでに東半球に入ったのである。)

十日、西経より東経に移りたるために、九日よりただちに十一日に飛び越し、十日は零日となる。米国に往航するときには一日の余日を生じ、日本へ帰航するときは一日の空白を生ずるなり。

十一日、晴れ。ただし驟雨あり。西北風つよく、船の進行を妨ぐ。今日より熱帯圏を出でて暖帯に入る。

十二日、晴雨不定。朝時紅霓を見る。また、一鳥のいずれより来たりしか、雲天に高飛するあり。この日、船まさしくハワイと横浜との中央点に達す。冷気にわかに加わり、夏より秋に入るの心地をなす。寒暖七十二度なり。

十三日、晴れ。逆風のために船の進行遅々たり。当夕、四百マイルを離れて、天洋丸より無線電信の通信あり。

連日空濛望不レ開、逆風捲レ海浪花堆、船長有レ報人欹レ耳、無線電伝二音信一来。