일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면

아오조라 문고

眷族を引きまとめて乗船しておるから、つまり人口五百人の一村落が海中に浮かんでおるようのものです。その人たるや三等船客と申すものの最下等の労働者でなく、中等社会および下等中の上等に属する方である。その多数の中には、日本は赤道の南にあるか北にあるかとたずねるものもあり、豪州と日本といずれが大なるやと問うものもあるくらいなれば、知識の程度の低いものも加わりておる。

まず第一の奇談は、船中にて乗客の姓を印刷したる表を一同に配付せられたが、その中に拙者の名前がドクトル井上とありたるために日本の医者なりと誤解せられ、ある日、隣室に一時の眩瞑を起こしたる病人が起こり、拙者に向かい、「君は日本のドクトルというを聞いたが、チョット病人を診察してくれ」と頼まれた。拙者はこれまで諸方を旅行していろいろに誤解されたことあるも、医者と見られたことは今回がはじめてである。そのときに拙者の名刺を示し、「ドクトルには相違なけれども、ドクトル・オブ・メディシンにあらずして、ドクトル・オブ・フィロソフィーであるから、医術とは全く関係がない」といって断った。しかるに名刺には Dr. ph. と略記してあるために、ドクトル・オブ・フィジックスと解し、日本の物理博士と申した者もある。