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にっき

日記

宮本 百合子

11 一九二五年(大正十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,462 字 · 72 页

青空文庫

一月五日

一月十九日

一月三十日

一月三十一日

二月七日

二月九日

二月十三日

一月五日(月曜)

山岡にかえって来る。

一月十九日(月曜)

久しぶりにて、金子茂、河崎なつ、石本、新妻氏等と一緒に偕楽園で食事をし、かえりに林町にゆく。

一月三十日(金曜)

夥しき降雪。

祖母上のメモリーとして短いものを書き始む、『新小説』に送るつもり。

一月三十一日(土曜)

晴、この日記を買って来てつけることにする。

かなりとびとびにはなるがやはり書くものがないと淋しい。

二月七日(土曜)

「祖母のために」を終る。斎藤龍太郎氏あてに送る。

二月九日(月曜)

母と市村座。

この前の月、吉・菊連合のをYと二人で見たので、同じ場所のため或感情あり。彼女もさそって来たかった。

菊五郎相変らずうまし。かえってから、母上と、菊、吉、の芸風について話がはずんだ。

二月十三日(金曜)

今日は自分の誕生日であった。起き、二人でロシア語を勉強してから、Y、私へのおくりものを買いにと出かけてゆく。八時頃、千疋やの大きな紙包を下げて戻った。一目見、片方のは花と判ったがもう一方の大きな四角は何だか判らず、二階であけて見たら、桜文鳥の番が出た。思いがけず、鳥とは思いがけず! 近所から一寸した料理をとり夕飯をおそくたべた。