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にっき

日記

宮本 百合子

11 一九二五年(大正十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,462 字 · 72 页

青空文庫

三月十二日

三月十三日

への原稿47を送り出す。題よいのが思い当らず困った末、「小さい雲」とす。嵐前に出る雲に何か特別なよい名はないものかとYに本まで買って来て貰ったがなし。ついに、平凡なのになる。

今度は引越しや何かでごたついたので、苦しいことであった。

〔欄外に〕

頭がわるい! 驚いた。一月間違えてつけるとは。

三月十二日(木曜)

今度のは予定より短かかった故か、仕事を仕切ったという感なく、あとにまだ制作慾が残って居る。つづきをやりたし。

三宅さんに約束のもの、読売のたのまれもの、心がかり。いや。

三月十三日(金曜)晴 寒

眼鏡の工合がわるいので困って居ながら、いつと云ってゆきたい日なし。Yのもひどいので、今日思い立ち、甲野氏へゆく。度が進んで、右は2、左は1.5。今かけて居るのは右が一・五だから、どうも工合がよくないのだ。指定の中村という眼鏡やに命ず。Yのは両方とも3。北村商店による。※(「凪」の「止」に代えて「百」、第3水準1-14-57)月のおカシをたべ、日本橋甚兵衛で夕食。(二人)Y御自慢の若竹うまし。はももこりこりしたところがうまく満足した。銀座まで歩き、プレイガイドで邦楽座の二等二枚。