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にっき

日記

宮本 百合子

11 一九二五年(大正十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,462 字 · 72 页

青空文庫

七月七日

七月八日

一緒に三人で出かけ、Yは会、自分とK、松月で食事をし、かえりに東電、ラディオ放送局に廻って、ハイシャ。今日は北村氏不在で、助手、変に女性的丁寧な言葉をつかう、不快。

七月七日(火曜)

ハイシャに出かけようとして居ると、江井来、父上おなかこわしで臥床見舞に来てとのこと。車があいて居るので、幸、先にハイシャにゆき、かえりにお茶の水の文化アパアトメントに廻った。やっと事務所をさがし、プランを見たりして居ると、森本厚吉氏が居合わせ、会う。いろいろ話し、便利らし。四坪半位の部屋が五十円位とのこと、その代りすっかり、あっちのアパアトメント式だ。彼の計画は所謂文化式で、単に、住宅を提供する以上、よき日本文化の中心を作りたいという位の抱負であるらしい。その点ちっとうるさそうだ。が、まだ建物さえ十月位でなければ出来ない、費用など、まだ勿論不明、申込。

〔欄外に〕

父上のおなか大したことなし。病気より甘えの方がひどく、よく来てくれたよく来てくれたとよろこばれる。小南国にかえる。気の毒な哀れな気がした。

七月八日(水曜)

暑し。今年はじめての暑気。昨日鎌倉に立つ仕度を始めたが、殆ど胸がわるくなるほど暑し。