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にっき
日記
宮本 百合子
11 一九二五年(大正十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,462 字 · 72 页
七月十八日
七月十九日
七月二十日
七月二十一日
七月十八日(土曜)晴
梅雨もあがったらしい。すっかり晴れ渡り爽やかに暑い。瀧田氏が又悪いということを新聞で見たので、見舞をかく。山本へも、九月号への原稿のことについて。林町へも。
Yの机と椅子二つ来る。すっかりスタンドをつけて夜納る。坐って何かしなければなるまいかと思って居たのに助かる。本当にたすかって楽になった。
夜、チェホフの手紙をよむ。千八百九〇年サガレンに出かける頃のところ、すぐその前に、自分にとって何も面白くなくなった、気分をかえるために何とかする必要があると書いて居る。サガレンに出かける動機も、数ヵ月全然違った環境で暮したいイムパルスによってと見える。
〔欄外に〕
富岡鉄斎翁の伝は近来になく面白いものだ。画人伝中の白眉、正宗得三郎氏が、書いて居ることによって特に面白い。色彩などユニークであったらしい。強くてやや原始的で神秘な。
七月十九日(日曜)
仕事に着手 三枚
七月二十日(月曜)
三枚
七月二十一日(火曜)
数行出、こねるこねるこねるこねる
Y、ひとりで東京にゆく
大船まで、女もちにし、黒カバンをもって送ってゆく。
かえりにホタルを沢山見る。