轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

09 一九四二年(昭和十七年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 65,952 字 · 130 页

青空文庫

九月十八日

もたまにはこぼしたいものよ)世界史瞥見の続きというのは、「娘への手紙」の続きでしょうか。それならばおあきになった時、こちらへ送って頂きたいと思います。前編はやはりお友達からのものでしょうか。やはりお返ししなければならないものでしょうか。若しそうならば続編を読んでもらってから『元禄快挙録』と他の小説と一緒にお返し致しますが。青年書房版の『世界外交史』ヴェー・ペー・ポチョームキン監修第一巻を買いました。第二巻はまだ出ませんが、第一巻は一九四一年版で十六世紀から「ジャコペン党外交の組織」までです。若し興味がおありになるようならすぐ送ります。私の方も読むのに我が眼が役にたたない為、まるで氷砂糖でも歯なしがしゃぶるように大したものでもないオースティンの小説が、シンプル君以後の読み物で、然も前途遼遠という始末ですから。三枚になったがお許し下さい。

九月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月十八日

十六日附のお手紙、十七日頂きました。六日に書きとってもらった手紙が九日に投函されていたということは、如何にもここの家での私の生活の特徴と不如意の形をまざまざと示していて、中々感じが深いことでした。