轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あるはいまつのどくはく

ある偃松の独白

中村 清太郎

春雪写山行「旅」1940(昭和15)年4月<br>黒部川峡谷の話「山岳 第十二年第一号」1918(大正7)年2月<br>枯木の美と怪「国立公園」1952(昭和27)年3月<br>雪山と廃道「山 二巻二号」1935(昭和10)年2月<br>七面山冬ごもりの記「山小屋」1947(昭和22)年<br>黒部川初遡行の追憶「山と渓谷」1939(昭和14)年7月<br>大雪山あれこれ「国立公園」1955(昭和30)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 132,905 字 · 262 页

青空文庫

代かきは言うまでもなく、植付け直前の整地作業である。これが出現の地点は、白馬本山の東面、頂上から北に下った、高度二千五、六百メートルの辺で、頭を南に向け、尾はスカイラインをはね出さん勢いだ。この山に登る人は、大雪渓を前に、シロウマジリの小屋をすぐるであろう。あそこへ「代馬」周辺の水を集めた白馬沢が落合う。それで白馬尻なのである。この連峯にはまだ外にも、乗鞍岳の「種蒔き爺さん」、鑓ガ岳の「鶏」「鶴」など、めでたい雪形が出る。いずれも世に知られぬ面白いものだ。新緑かおる北城村四谷、大出の辺で、これら自然と人間の合作ともいうべき幻像を眺めるのは、何という心ゆかしいことであろうか。

――朝日新聞、昭和二十九年一月十四日――

この白馬沢や白馬尻の地名と「代馬」がピッタリ合って、いかにも首尾をまっとうし、この馬が本物であることを裏書きしているのは心地よい。同時に逆に言えば、後の考えだが、裏書きというより予告しているようなもので、これらの地名から帰納して、その位置は動かないものを、どうして初めからそこに思い及ばなかったかと悔まれもするのだ。

前記の小文にも相当の反響があって、喜んだり賞めてくれたりした中に、一通の非難もまじっていた。