轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
春雪写山行「旅」1940(昭和15)年4月<br>黒部川峡谷の話「山岳 第十二年第一号」1918(大正7)年2月<br>枯木の美と怪「国立公園」1952(昭和27)年3月<br>雪山と廃道「山 二巻二号」1935(昭和10)年2月<br>七面山冬ごもりの記「山小屋」1947(昭和22)年<br>黒部川初遡行の追憶「山と渓谷」1939(昭和14)年7月<br>大雪山あれこれ「国立公園」1955(昭和30)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 132,905 字 · 262 页
おくがき
私はただ「虎ノ子」の殖えたのを喜んだ。この蝶はこの日赤岳でも、高野君によって獲られたことが、のちに分った。
これらの蝶は帰京後、懇意な若い昆虫学者矢野宗幹氏の手で調べられたが、やはり日本産として未知の種であることが確認され、「和名は君がつけるのだよ」と言われた時はゾクゾクした。詳細は翌年二月の動物学雑誌に発表された。
(昭和三十四年)
再び大日峠を越ゆ
焼き畑を打つ山人よ
旅ごろも吾が故里も
山と知らずや
おくがき
旧稿をいじって見ると、今さら感慨にたえぬ。ふだん余り古い事など、進んで語りたがらぬ私だが、それは画筆を握り文筆を執って、為すべき事がまだ山ほどあるからでもある。「日暮れて道遠」いわけだが、気は若い。年齢を聞かれてよくまごつくけれど、明治二十一年四月生れ。東京の下町育ちの私は、自然を慕い求めて山を知ったのが、日本アルプス探検期のさ中だ。
時どき昔の山を話せと求められて、ほんとうに聞きたいのかと、念を押して話すこともある。先生の話は、あまり古すぎるよ――と言われて、相手が当時まだ生れていなかったと知っては、歴史の講義だナアと呆れたこともある。